丸のこ等取扱作業者
丸のこを取り扱う作業者に対して行わなければならない安全衛生教育の一つ。
丸のこは木材を切断、加工するための電動工具。
桟木、垂木、端太角、ベニヤ、合板、コンパネ等、意外とどの職種でも使う。
丸のこ等取扱作業者
資格概要
資格区分:安全衛生教育
受講時間:4時間以上
受講要件:満18歳以上
関連法規:通達 基安発0714号
難易度:受講すれば取得可能
対象工具
1.可搬式丸のこ盤(ベンチ丸のこ、卓上丸のこ)
2.携帯用丸のこ(丸のこベンチスタンド)
3.携帯用丸のこ盤(丸のこ)
内容
その1 対象範囲
丸のこには様々なタイプがあり、丸のこによって受けるべき教育・講習が異なる。
※丸のこ盤(昇降盤、テーブルソー)はこの資格の対象外。
「木材加工用機械作業主任者」技能講習の取得の必要がある。
※いくら木材加工とはいえ、チェーンソーも対象外。
「チェーンソー作業者」の特別教育等が必要。
「携帯用丸のこ」と表記すると「丸のこベンチスタンド」を指すことを初めて知った。
ベンチスタンド? 何それ使わないよ? と思っていたら、
「3.携帯用丸のこ盤」が建設現場でよく見る丸のこに該当するとのこと。
その2 保護具
丸のこ使用中の軍手禁止。
のこ刃に巻き込まれる危険性があるため。
加工する材料を載せるウマを用意する。
加工するものによって刃を何㎜出すべきか、事前に確認しておくこと。
その3 実務
使用時の注意事項は下記のとおり。
- 釘、ビス、コンクリート等の異物は除去してから切断する。
- 加工時の受け台等はがたつきの無いよう水平に置く。
- 電源コードは巻き込まないように除けること。
- 刃の延長線上に自分の体を置かない事。
- 刃は材料から少し出す程度。出しすぎないように注意する。
- 切断材料のキックバックに注意。
- 周囲に他人がいないことを確認する事。
などなど、講師によってここ注意した方がいいよ!
というポイントがあったりするので、受講して損はないと思う。
丸のこのスイッチを切って地面に置く際は刃を地面に向けない等、置き方の癖をつけること。
置き方によっては、丸のこが走り出してしまうことがあるため。
(新しいものは勝手に走り出さないよう安全装置が付いているものもある)
雑感まとめ
ディスクグラインダーで加工するしかなかった環境から卒業するべく受講。
木材の焦げ臭いにおいとはおさらばしました。
丸のこはあると無いとじゃ、作業効率が全く違う。
回転工具は切り傷を創る人が絶えないので、注意が必要。
慣れていないうちは、無理な姿勢・作業スペースを確保できない場所での加工はしないこと。
丸のこは刃が大きいため、その分だけ自分自身を切ってしまった時の被害も甚大。
ただ、たまに使うと刃の出し方を忘れる。レバー多すぎ。
使い方は大工さんなど本職の人に聞くのが一番だと思う。
現場で危なっかしい使い方をしていると、「危ないよ」と声をかけられると思う。
大工の親方さんなどは目端の利く人や、面倒見のいい人が多い。
「ウマにそこのバタ角使っていいよ」と言ってくれたりするので、有難く使わせてもらっている。